「春が立つ」と書いて「立春」。
文字だけ見ると「春が始まる日」というイメージがありますが、立春は毎年節分の翌日にありますよね。
つまり2月4日あたりが立春になるのですが、この時期に春らしさなんで微塵も感じられません。
では、立春とはいったい何なのでしょうか?
今回は、立春とは何か、節分や旧正月とはどう違うのかについてご紹介していきます。
また、2021年はいつが立春にあたるのか、立春に食べるといい食べ物はあるのか等も記載していますので、ぜひ最後までご覧くださいね。
立春とは?節分や旧正月とどう違うの?
立春とは?
立春とは、一年を24等分にした「二十四節気」の第一節気です。
春は四季の始まりですので、昔は立春を一年の始まりとしていました。
現在でいう「新年度」という感覚ですね。
では、同じ時期にある「節分」や「旧正月」と立春には、どのような違いがあるのでしょう。
下記で簡単なご説明をしていきますね!
節分や旧正月との違いとは?
上記でも記載しましたが、立春・節分・旧正月は似たような時期にありますので、同じものと勘違いされてしまいがちです。
しかし、実際は全て違う意味を持っていますので、下記をご覧ください。
・旧正月→旧暦の正月の事
・節分→季節を分けるという意味があり、立春・立夏・立秋・立冬の前日の事
・立春→二十四節気の第一節気で、今でいう「新年度」のような日の事
このような違いがあります。
立春・立夏・立秋・立冬はそれぞれ、春夏秋冬の最初の節気にあたるのですが、この「立」という字には「始まり」という意味があります。
つまり、立春も「新年度の始まり」「春の始まり」という意味が含まれているのです。
そんなおめでたい「始まりの日」を気持ちよく迎えるために、立春の前日にある節分では豆まきを行い、鬼を払って福を招きます。
現在では、豆まきや恵方巻き等の風習が定着している節分の方が「大きなイベント」という印象があります。
ですが、本来は新年度の始まりである立春の方が一大イベントだったのです。
では、そんな立春は2021年の場合、2月の何日にあるのでしょう?
答えは下記をご覧ください!
2021年の立春はいつ?
2021年の立春は2月3日(水)になります。
ここ30年ほどはずっと2月3日が節分、2月4日が立春でしたが
立春は太陽の動きを基にして日付が決められていますので、必ずしも毎年同じ日にあるとは限らないのです。
立春の日に用意しておきたい食べ物とは?
春分にはぼた餅、秋分にはおはぎ、冬至にはかぼちゃという風に、二十四節気の中には「行事食」が存在する場合がありますよね。
ですが、「立春には〇〇を食べよう!」といった特定の食べ物はありません。
しかし、一年の始まりに相応しい食べ物・飲み物がありますので、そちらをご紹介していきますね。
まず、食べ物ですが立春の日には「朝生菓子」というものが多く販売されます。
これは、朝に作った上等な生菓子の事を指し、その日のうちに食べるのがいいとされています。
朝生菓子では、春を表す「桜餅」や「うぐいす餅」が人気ですよ。
次に飲み物ですが、「立春朝搾り」というものが存在します。
こちらは、立春の日に作った搾りたての日本酒を、その日のうちに販売するというもので、日本全国の酒蔵で多く行われているイベントです。
近所に酒蔵がある場合は、祝い酒として購入してみてはいかがでしょうか。
上記の2点が、立春の日におすすめの食べ物と飲み物ですので、ぜひ参考にしてみてください!
2021年に気持ちのいい立春をお迎えください
今回は、立春とはなにか、2021年の立春はいつなのか、立春の日におすすめの食べ物は何か等をご紹介してきました。
毎年2月上旬頃に訪れる立春は、まだまだ厳しい寒さが感じられますので、「春が始まる日」というイメージが全然当てはまりませんよね。
ですが、「新しい一年が始まる日」という意味もありますので、非常におめでたい日という事になります。
そんなおめでたい日には、ぜひ上記で記載した「朝生菓子」や「立春朝搾り」を用意して、一年の健康や幸福を祈願してみるといいかもしれませんね。
また、立春を気持ちよく迎えるために、節分の日には豆まきや恵方巻きを食べておくのもおすすめです。
2021年は節分だけでなく立春にもスポットを合ってて、素晴らしい一年の始まりをお迎えてください。