
子育ての悩みの中でも、多くの親御さんが抱えているのが「食事の悩み」。
その悩みは多岐に渡り、食事を用意する側である親の悩み、そして子供の食事の仕方に関する悩み、と大きく分けて2つあります。
親の悩みとしては
- 食事を作るのが苦痛
- 食事をママの責任と押し付けられる
など、そして子供の食事の仕方に関する悩みは
- 食べ物の好き嫌い
- 少食
- 食べるのに時間がかかる
- 食べすぎ
- 噛まないで食べる
- 栄養バランスが気になる
などがあげられます。
ということで今回は、子育ての悩みの中でも、食事の悩みの解決方法について見ていきましょう!
少し意識するだけで食事の悩みが減るものばかりですので、ぜひお試しください!
子育ての悩み・食事の親の悩みの解決方法!
子育ての悩み・食事を作るのが苦痛
とある調査で、11歳以上の子供を持つママ・パパへのアンケートで、一番苦手な家事が「料理」と答えるなど、食事を作るのが苦手、または苦痛と考えている親御さんは少なくありません。
食事を作るのは苦痛な理由はこちら↓
- 献立を考えるのに手間と時間がかかるから
- レパートリーが限られていて飽きてくるから
- ご飯作りを休むことができないから
毎日毎日、限られた時間の中で、献立を考え、食事を作りますが、その労力はなかなかのもの。
手間と時間を省こうとすると、レパートリーが限られてきて、自分の食事に飽きてしまうことも。
また、毎日のことなので、食事作りを休むわけにもいきませんし、以前は好きだった料理が、今では苦痛にしか感じられなくなってしまった、なんてことも起こります。
そんな苦痛な食事作りの解決方法はこちらです!
- 汁物とご飯のメニューにする(豚汁・シチュー・カレー)
- 簡単に調理できる食材をストックしておく
- 多めに食事を作って冷凍保存しておく
- 献立だけをあらかじめ決めておく
- レトルトやインスタント食品を利用する
- 外食やお惣菜を買う
- 汁物とご飯のメニューにする
豚汁などの汁物は、野菜とお肉が一度に食べれる優れメニュー!
カレーやシチューなど、汁物とご飯を1週間に2,3回入れてしまうと、作業もルーティーン化できて、負担も減ります!
栄養面を考えても、汁物は簡単で優秀なメニューですよね!
- 簡単に調理できる食材をストックしておく
パスタやうどんは茹でるだけ、卵や納豆は炊いたご飯にのせるだけ、お惣菜で買ったかつに溶き卵とめんつるで茹でてをご飯にのせればかつ丼、耐熱容器に茹でたブロッコリーを入れチーズとマヨネーズをかけて焼いたらグラタン。
などなど、調理が簡単で、時間が短くて、すぐ食べれる食材を用意しておきましょう。
- 多めに食事を作って冷凍保存しておく
一回の食事を多めに作って、ジプロックやタッパーに入れて、冷凍庫へ。
もう疲れて何もしたくない、といった日は、電子レンジでチンするだけで、ご飯の出来上がりです!
- 献立だけをあらかじめ決めておく
今日は何を作ろう~、と考えているだけで、頭の中がぐるぐるして疲れてしまう、なんてことありますよね。
1週間位の献立をあらかじめ考えておくだけでも、食事作りの工程が一つ減って、気持ちが楽になりますよ。
- レトルトやインスタント食品を利用する
最近は、美味しいレトルトやインスタント食品が沢山出ています。
疲れた時は、無理せずこちらに頼りましょう!
- 外食やお惣菜を買う
時には、外食やお惣菜にも頼りましょう!
食事作りが大変なのは、家族を大切にしている証拠
食事作りが大変だと感じているのは、逆をいえば、家族の食事を大切に考えている証拠ともいえます。
どうでもよかったら悩みませんから。
何もしたくない日や、疲れた日は、レトルトやインスタント食品、お惣菜や簡単メニューで食事をして、自分のパワーを充電しましょう!
食事作りへのパワーを少し減らすことで、心の余裕ができて、また家族のために頑張るパワーが沸いてくることもあります!
子育ての悩み・食事をママの責任と押し付けられる
料理はきちんと毎日手作りしなければいけない、家を清潔に掃除しなければいけない等、「しなければいけない」というプレッシャーで追い込まれている女性は多いようです。
とあるアンケートでも、「自分が食事を作らなければいけないというプレッシャーを感じている」ママが70%もいました。
さらにそう考える理由は、「自分の親がそうしてくれていたから」、ママが食事を作るのが当たり前と考えているようなのです。
でも、今の子育て世代は、ほとんどが共働き。
働いて、さらに家でも食事作りに家事に、なんてやることが多すぎてパンクしてしまいます。
では、このプレッシャーを感じているママ達はどうしたらいいでしょうか。
それは
- 母親が食事を作るべきだという思いこみに気づく
- 理想を高く持ち過ぎない
- 料理だけが愛情表現ではない
- 母親が食事を作るべきだという思いこみに気づく
私が頑張らなければ、頑張ることが当たり前だ、とママが食事を作ることを当たり前だ、と思い込んでしまっているかもしれません。
その思い込みがもしあれば、そうではないのだと気づくことが、肩の力を抜くきっかけになるかもしれません。
コロナ禍があって、男性も在宅時間が長くなっているのは、男性に家事をしてもらういいチャンスともいえます。
自分の気持ちを素直に伝えて、負担を減らしましょう!
- 理想を高く持ち過ぎない
「こうしなければいけない」といったことは、誰かに迷惑をかけない限り、ほとんどありません。
インスタントやレトルト食品も美味しいものが増えていますし、お惣菜だって充実しています。
簡単料理のレシピも検索すると沢山出てきます。
今ある選択に頼って、自分が料理を作らなければ、という考えから脱出しましょう!
- 料理だけが愛情表現ではない
手作り料理は愛情表現だ、という考え方もありますが、料理だけが愛情を表現をできるものではありません。
簡単な料理や、お惣菜で済ませて、体が休められた分、子供と一緒に過ごす時間ができるかもしれません。
無理をしないで、自分なりの愛情表現で、子供たちと接する方法を考えてもいいと思います。
子育ての悩み・子供の食事の仕方の解決方法!
子育ての悩み・食べ物の好き嫌い
せっかく食事の栄養バランスを考えて、食事を作ったのに食べてくれない。
多くの親御さんが抱える、食事の悩みです。
特に野菜は、好き嫌いの代表の食べ物で、多くの親御さんが、子供に食べさせるのに苦戦しています。
野菜を好き嫌いする理由は
- 野菜のもつ、苦みや酸味、辛味、青臭い味が苦手
- 野菜の見た目で判断して食べない
- 子供は噛む力が弱いので嚙み切れなかったり、食べにくい
といったものがあげられます。
なのでこれに対して対処する方法としては、次のことがあげられます↓
- 柔らかく茹でる、煮る
- 卵でとじる
- トロトロした、あんでとじる
- 牛乳やだし汁など、水分の多い物でしっとりさせる
- 細かく刻んで、見た目に分からないようにする
- 小さく噛みやすい大きさにする
- 少しずつ食べて、味に慣れさせる
- 野菜を育てたり、切ったり調理するなど、野菜に多く触れてみる
- ごまや醤油など、香ばしい味付けにする
好き嫌いの原因は、味の好みだけでないので、具材の大きさを変えてみたり、混ぜたりあえるものを変えることなどを、ぜひ試してみてくださいね。
また、小さい頃は食べれなくても、成長と共に食べるものが増えてくることもあります。
子育ての悩み・少食
少食の子は、親側が思うほどの量を食べれないので、栄養が足りているのか、心配になることもある事と思います。
チェック項目としては
- ☑生活リズムや、食事のリズムが整っている
- ☑便がきちんと出ている
- ☑元気にしている
- ☑体重が成長曲線の範囲内に収まっている
これらが大丈夫でしたら、食事の無理強いは禁物です。
食事の理想とされる量は「1~3歳は大人の1/3程度(900~950 kcal)、6歳までは大人の1/2程度(1250~1300 kcal)」とされています。
食事のエネルギー量を計算することは難しいですが、タッパーやお弁当などの容量であるmlと、エネルギー量のkcalは、ほとんど同じなので、入れ物に入れてみると、大体の目安が分かります。
また、あまり食べれない子供は、沢山ご飯が盛ってあるお皿を見て、「こんなに食べれない」と感じているかもしれません。
小さなお皿にご飯やおかずをよそってみると、全部食べれた!という満足感を感じることができて、食事の時間が楽しくなるかもしれません、ぜひお試しください!
子育ての悩み・食べるのに時間がかかる
食事の時間に、遊んでしまうなどして食べるのに時間がかかること、ありますよね。
やらなければいけないことはまだまだ沢山あるのに、食事が終わらないと何もできない!、なんて時は特に、イライラしてしまいます。
でも、食事に集中せずに時間がかかる、ということは、逆をいえば、その子供が食べることに対する意識が薄い状態になっている、ということ。
お腹が空いていて今すぐ食べたい!という状態であれば、食事に集中します。
子供が食事の時間にお腹が空いた状態になるように、次の項目に気を付けてみてください。
- 食事前におやつなどを食べていませんか?
- 外遊びなどで体を動かしていますか?
- 食事の時間や生活リズムは整っていますか?
- 睡眠はとれていますか?
睡眠や食事の時間を決まった時間にして、生活リズムを整えて、体を良く動かして、「毎日同じ時間にお腹が空いた状態で食事をする」、という1日の流れを作ることが大切です。
その日の予定もあるので、なかなかいつも同じ時間というのは難しい、ということもあると思いますが、上の項目を少し意識するだけで変わってくると思いますので、まずはそこから始めてみてくださいね。
その他の方法として
- テーブルとイスの高さのバランスが食べやすいかチェック
- 大人と同じ食器にしてみる
- 子供が食べられる量をお皿にのせる
テーブルが高すぎたり、逆に低すぎたりして、食べにくい場合は、食事への集中も妨げられます。
また、椅子が高くて足がぷらぷらしている状態だと落ち着きませんので、踏み台などを使って足をつく状態にしてみると、気持ちも落ち着きますし、噛む力も増すといわれています。
次に食器ですが、プラスチック製でキャラクターの模様の食器が、食事に集中できない原因になっている場合もあります。
大人と同じ、ガラスや陶器の食器を使うことで、子供がそれを大切に扱おうとすることで、食事に集中するきっかけになります。
そして、食事の量です。
沢山食べてほしい、とつい多めによそってしまうことがありますが、それが子供の食欲の減退につながってしまうことがあります。
適切な量をもる、または、自分で食べれる量をよそってもらう、というのもいいと思います。
自分でどれ位食べれるのか、子供が分かるきっかけになりますし、自分でよそったのだから食べよう!という責任にもつながります。
子育ての悩み・食事の食べすぎ
子供がご飯を食べすぎてしまう、という食事の悩みもあります。
そんな時に試していただきたいのが
- よく噛めるように食材の固さや大きさを変えてみる
- タンパク質をしっかりとる
- 味付けをシンプルにしてみる
- よく噛めるように食材の固さや大きさを変えてみる
食材をよく噛むことで、満腹中枢が活性化され、食欲が抑えられて、食事の満足度が高まります。
よく噛むように促したり、食材を大きめに切ったり、柔らかくしすぎない、などで「噛み応えのある食事」にすることで、満腹感を得やすくしましょう!
- タンパク質をしっかりとる
パンやご飯は、子供が大好きな食材ですが、炭水化物が多めで、食べやすくて、満腹になりにくいので、沢山食べてしまいます。
肉や魚、卵や大豆製品などのタンパク質は、お腹にたまりやすいので、しっかりとってみてください。
おやつにタンパク質が含まれている、ヨーグルト、アーモンドフィッシュ、チーズなどを取り入れるのもいいですね。
- 味付けをシンプルにしてみる
味が濃い調味料は、あまり噛まなくても味がするので、食べ過ぎにつながることがあります。
ケチャップやマヨネーズ、ソースなどをなるべく控えて、シンプルな調味料で食材の美味しさを味わってもらいましょう。
子育ての悩み・食事を噛まないで食べる
子供が食事をあまり噛まずに飲み込んでしまう、ということありますよね。
そういった時は、
- 柔らかい食べ物だけでなく、歯ごたえのある食材も組み合わせる
- 食事をせかさない
- 「よく噛んでね」などの声掛け
を試してみてください。
子供に人気のカレーやシチューは、とろみがあって食べやすいのですが、あまり噛まなくても食べられるので、かっこんで噛まないで食べる癖になってしまうことがあります。
噛みにくい葉物の野菜や、歯ごたえのあるゴロゴロとした根菜類など、噛まないと食べれない食材と組み合わせて、噛むことを習慣にしてもらいましょう。
急いで食べようとすると、噛まずに丸飲みしてしまいがちなので、「よく噛んでね」と声がけをしてみてくださいね。
子育ての悩み・食事の栄養バランスが気になる
子供が栄養をきちんと取れているのか、悩むことありますよね。
1日や1週間の単位でバランスよく食べれていれば大丈夫です!
次の2つの項目を意識すると、食事の栄養バランスが整いやすくなります。
- 5色の食材「赤・白・緑・黒・黄」をそろえる
- 和の食材「ま・ご・わ・や・さ・し・い」を使う
- 5色の食材の例
赤 | 肉類・赤身魚・エビ・にんじん・トマト・あずき等 |
白 | ご飯・うどん・パン・豆腐・大根・たまねぎ・牛乳・りんご等 |
緑 | キャベツ・きゅうり・ピーマン・ブロッコリー・ほうれん草等 |
黒 | 黒豆・昆布・黒ゴマ・しいたけ・のり・わかめ・きのこ等 |
黄 | 卵・納豆・味噌・チーズ・かぼちゃ・オレンジ・レモン等 |
- 和の食材の例
ま | まめ | 大豆・小豆・味噌・豆腐等 |
ご | ごま | ごま・ナッツ等 |
は | わかめ | わかめ・ひじき・のり等 |
や | やさい | 野菜(根菜類・葉野菜) |
さ | さかな | 魚介類(貝類・魚・小魚) |
し | しいたけ | きのこ類 |
い | いも | じゃがいも・サツマイモ・里芋等 |
これらの食材を意識して取り入れてみましょう。
また、大切だけど取りにくい栄養素である「カルシウム」と「鉄分」は、おかずやご飯の上にちょっとかけることで、取っていきましょう。
- カルシウム: ごま・桜エビ・チーズ・じゃこ等
- 鉄分: きなこ・かつおぶし・青のり等
簡単に始められるところから、ぜひ取り入れてみてくださいね!
子育て【食事の悩み】の解決方法とは!
ということで今回は、多くの親御さんが抱えている、食事に関する子育ての悩みの解決方法、について見てきました。
食事は毎日数回あるものですから大変だと思います。
ちょっとした工夫で食事の悩みが解決することもあるので、まずはご自身を大切に、取り入れられることがあれば、ぜひお試しくださいね!
毎日の子供の食事が、悩みが減って楽しいものになりますように!