あなたは「煮切る」「煮切り」という調理方法をご存じですか?
酒やみりんのアルコールを飛ばして煮切りを行う事で、料理の味が大幅に変わってくるのです。
そこで今回は、酒やみりんのアルコール飛ばす「煮切る」「煮切り」の方法についてご紹介していきます。
又、調理の際に煮切りを行う理由や煮切りのデメリット等も記載していますので、ぜひご参考にして下さいね!
そもそも「煮切る」「煮切り」って?どうして煮切る作業が必要なの??
「煮切る」「煮切り」は、酒やみりんに含まれるアルコール分を飛ばす作業の事を指し、日本酒とみりんにのみ使う事ができる言葉です。
酒やみりんを使って煮物等を作るだけでもアルコールを飛ばす事は可能です。
しかし、これでは余分なアルコールを全て飛ばす事はできません。
その為「煮切る」「煮切り」を行うのです。
普段の料理にひと手間加える事になりますが、アルコール特有の風味を取り除く事ができますので、料理のスキルアップを目指す方は、煮切りにチャレンジしてみて下さい!
酒やみりんを煮切る方法とは?
電子レンジで煮切る場合
みりんや酒、又はみりんと酒を混合したものの煮切りは、電子レンジで行う事もできます。
煮切る量が少ない時は、電子レンジを活用してみて下さい。
煮切る方法は鍋で行うよりも時短で済みます。
まず、みりん(又は酒)を深めの耐熱皿に入れ、電子レンジで加熱します。
そして、沸騰したのを確認し、そこから数秒ほど加熱しましょう。
これで完了です。
耐熱皿を電子レンジで取り出す際は、火傷に注意して下さいね。
鍋で煮切る場合
鍋で煮切る場合も、その方法は至って単純です。
酒やみりんを鍋に入れ、沸騰させるだけでいいのです。
水の沸点が100度なのに対し、アルコールの沸点は78度ですので、沸騰させるだけでアルコールを飛ばせるのですよ。
着火で煮切る場合
この煮切りは上級者向けで、こだわって調理したい方にオススメです。
まず、酒やみりんを鍋に入れて沸騰させます。
そして、ライターやチャッカマン等で火を点け、揮発しているアルコールを飛ばします。
着火での煮切りは、上記で記載した鍋で煮切る方法よりも、確実にアルコールを飛ばす事ができます。
電子レンジや鍋では上手く煮切れなかったという方は、ぜひ試してみて下さいね!
煮切る作業は絶対必要?煮切りのデメリットとは??
煮切りを行うと余分なアルコールを飛ばす事ができますので、甘みが際立って料理がより美味しくなります。
しかし、近年では煮切りは必要ないという意見も出ているのです。
その理由は2つ。
1つ目は煮切ると煮崩れが生じやすくなる為です。
そして2つ目は食材の旨味が外へ逃げ出してしまう為です。
この2つの理由により、煮切りの必要性が見直されているそうですよ。
ですが、煮切りを行う事で料理の味が美味しくなるのは事実ですので、作る料理に合わせて煮切りが必要か不要かを見極めてみてはいかがでしょうか?
煮切るひと手間が旨さの要!酒やみりんを上手に活用しよう!!
今回は、酒やみりんのアルコールを飛ばす作業である「煮切る」「煮切り」についてご紹介してきましたが、ご参考になりましたか?
煮切りによってアルコール分を飛ばす事で、アルコール特有の風味を取り除き、酒やみりん本来の味を楽しむ事ができます。
煮切りは日本料理には欠かせない調理方法なのですよ。
煮切る方法もとても簡単ですので、ぜひチャレンジしてみて下さい。
しかし、着火して煮切りを行う際は、火傷に十分注意して下さいね。
いつもよりも美味しい料理を作る為に、煮切りをマスターしていきましょう!